米が炊き上がるのを待っている。いや待っているのではなく、このサスペンデッドな状態を楽しんでいる。
酒に入った氷が溶けるのを待っている。俺は待っていないけど、氷は溶けるのを待っているかのようだ。溶けるのを待つサスペンスを楽しんでいるようだ。
そして吸いかけの煙草は灰になるのを待っている。俺は何を待っている?灰になるのを?
この瞬間が永遠だったらいいのに・・・・と少しだけ思う。こんなどうでもいい情景を?
でもそれはすぐ崩れ去ってしまう。壊れゆくものだからこそ、俺は求めてしまうのだろう。ああ、もうすぐ米が炊き上がる。
